【ガチ考察】檸檬堂の工場表記って結局どうなったの?見分けることは可能?

埼玉工場と山口工場のレモン堂「定番レモン」

今年に入ってからロング缶が発売されるなど、人気の勢いが止まらない檸檬堂。
筆者自身も、レモンサワーの中でも大好きなシリーズです。甘い味からキリッとした辛口まで幅広く取り揃えられていて、自分のその時の気分に合わせて選べるのがすごく嬉しいですよね。

そんな檸檬堂ですが、檸檬堂を普段から愛飲している方は、去年の12月あたりに「埼玉工場・山口工場の工場表記が消えた!?」と話題になっていたことを覚えていますでしょうか。
レモンサワー研究所編集部では下記の記事にあるような調査を行いました。

しかし、「結局のところなぜ工場表記がなくなったのか?」という肝心の点については解明することができていませんでした。
そこで、今回はこの件をさらに深掘りしつつ、レモンサワー研究所編集部での独自考察も含めながら探っていこうと思います。

檸檬堂にはもともと埼玉工場・山口工場の表記があった

「工場表記の件を初めて知った」という方向けに、もともと檸檬堂にはどういう表記があったのかを説明しておきます。

この投稿主の方が挙げられている画像のように、2020年末までは檸檬堂の製造所表記には2つの種類がありました。

それはコカ・コーラの山口工場であることを示す「日本果実工業(株)」と、埼玉工場であることを示す「埼玉県比企郡~」というもの。

実はこの2つ、じっくりと飲んでみると味が違うんです。
レモンサワー研究所編集部では2工場の檸檬堂を搔き集めて実際にレビューをしていますが、公式には「味の違いはない」とされていながらも、味が違うことは明らかになっています。

それには炭酸や水の違いが考えられます。定番レモン・塩レモン・鬼レモンの3本は埼玉工場のもののほうが炭酸が弱く感じられるという結果が出ました。口当たりが柔らかい。炭酸の泡のキメがこまかい優しい味わいです。

一方の山口工場は、刺激がしっかり感じられ、のどごしもありました。
果たしてどちらの方が美味しいのか、という点については好みが分かれるところですが、編集部内では山口工場の方が美味しかった、という結論に。

詳しくは下記の記事で徹底的にレビューしているので、合わせてご覧ください。

工場表記は無くなっていなかった?SNSで再調査

それでは本題に入っていきます。
檸檬堂から工場表記が消えてしまった、というのが今までの着地点でしたが、今回再び調査をしてみると「実際には消えていないのでは?」という新しい結論に至りました。

下記のツイートをご覧ください。

このツイートから分かるのは「文章での工場表記は無くなったものの、缶底の製造所固有記号で判別できる」ということ。
埼玉工場はL、山口工場がNK、また新しく追加された京都工場がXと表記されているようです。

そのため、一概には工場表記がなされなくなったとは言えず、この番号を覚えておけば今後も自分の好みの檸檬堂を味わうことができるのではないでしょうか。

檸檬堂・工場表記についての深読み考察

とはいえ、今まであった工場表記が忽然と消えてしまったこと自体への疑問は深まるばかりですよね。
どちらかの工場製のものを愛飲していた人にとっては余計に気になるところのはずです。

レモンサワー研究所編集部でもコカ・コーラに問い合わせてみましたが、明確な回答は得られず……。
そこで、この件について編集部内で考察してみたところ、食品流通に詳しいサンクラウン果精株式会社代表である小川晃正氏は「製造コストがかかってしまうからではないか」と推測していました。

「工場名を記載しなければ1本の缶を製造するだけで済むが、工場別になると何種類も版を起こして作らなければいけないから、余計にコストがかかってしまい効率が良くない」と言っています。

確かに、メーカーからすると何本も違う缶を作らなければいけないのが煩瑣であるのは想像できます。
実際にはもっと別のところに理由があるのかもしれませんが、編集部内ではこのような推測に落ち着きました。

真相はやはり闇の中?

今回も明確な着地点は得られませんでしたが、製造コスト面を考えると、それは大きな要因になり得ることが推測できるのではないでしょうか。

文章での工場表記がなくなったからといって、もう山口工場が飲めない……という訳ではありません。
製造所固有記号で判別ができるため、今後も工場別で味を楽しむことはできるでしょう。

コカ・コーラからは最近新しいレモンサワーシリーズ「ノメルズハードレモネード」も発売されたので、今後どうなっていくかも期待できそうですね。