【知っておきたい】レモンの品種には一体どんなものがあるの?

日本だけでなく、海外でも人気を博し始めているレモンサワー。
そんなレモンサワーを作るにはレモンは必須。もぎたて新鮮かつハリのある果実を使って、缶飲料だけでなく居酒屋でも、日夜工夫が凝らされています。

レモンサワーを作るには、焼酎やリキュールの美味しさはもちろん、レモンの品質も無視できません。

普段スーパーで買う時には特に気にすることはないかもしれませんが、実はレモンにも数多くの品種があることを知っていましたか?

そこで、今回は世界中で現在栽培されているレモンの品種を紹介していきたいと思います!

一番メジャーな「リスボン」

まずはポルトガル発祥のリスボン。リスボンはレモンの品種の中で最も寒冷に強い品種です。

特徴としては、トゲがあり、葉も尖っている点。果肉は緑色寄りの黄色で、葉からも花からも良い香りが漂ってきます。また、レモン二大品種の1つとも数えられているほどメジャーな品種で、日本国内では広島県・瀬戸田を中心に栽培されています。

おそらく、リスボンが皆さんに最も親しまれている品種なのではないでしょうか。

美味しい”あの”味「ビラフランカ」

ビラフランカはイタリア・シチリア島原産のもの。果実の形は細長いボールのようで、少しふっくりとしています。

何といっても「トゲが少ない」ことが最大の特徴と言えるでしょう。トゲが少ないことによって収穫する側の作業量も軽減され、果実にキズができにくくもなるといいます。

美味しいレモンの代表格として日本で最もポピュラーといえる「瀬戸内レモン」も、実はこのビラフランカの系統(正確には“道谷系ビラフランカ”)なんです。

名前を知らなくても、「あんな感じの味ね!」とイメージできる方も多いのではないでしょうか。

ジューシーなアメリカ産「ユーレカ」

アメリカ西部・カリフォルニア発祥のユーレカは、果肉の食感が柔らかく瑞々しいことが魅力です。

ユーレカには「アレンユーレカレモン」と「クックユーレカレモン」の2種類があり、家庭菜園にもよく使われているそうです。

現在はアメリカだけでなく世界中でも栽培されており、日本国内においてはビニールハウスなどで育てられていることも多く、さっぱりとした酸味と豊かな香りを楽しめます。

スイートな味わいの雑種「マイヤー」

マイヤーレモンは、オレンジとレモンの交雑で生まれた品種です。「マイヤー」という名前の由来は、約100年前に植物学者・フランク=マイヤー氏が中国からアメリカへと輸入させたことから来ています。

他のレモンと比較してかなり甘めであることが特徴で、果皮は薄め、かつ見た目もふっくらとしています。オレンジと黄色の中間あたりの色をしているのもかなり目立つ要素です。

スーパーに立ち寄って手に取った時には、ちゃんと重たみのあるものを選ぶと良いでしょう。

強い酸っぱさを味わいたいなら「ジェノバ」

イタリアに存在する都市・ジェノバが発祥とされているジェノバレモン。とはいえ、現在の主な生産地は南米であり、チリやアルゼンチンといった国々が代表的です。

ジェノバは他の品種のレモンよりも強い酸味を持っています。そのためレモンの甘みの方を楽しみたいという方にはあまり向かないかもしれません。ただ果汁は多く含まれているので、レモンのフレッシュ感を特に味わいたいときにはおすすめです。

まだまだある!レモンの品種は多種多様

一口にレモンといっても、別種・雑種を含めると複数の種類があるんです。

スーパーでは品種名ではなくメーカー名を記載することの方が多いですが、買い物で果物コーナーを訪れた際には、ぜひ「この品種は何だろう?」というポイントもチェックしてみてくださいね。

それでは、良いレモンサワーライフを!