極上レモンサワーのパッケージが変わったのは檸檬堂のせい?!

レモンサワー研究所でもこれまで紹介してきた宝焼酎のレモンサワーブランド「極上レモンサワー」シリーズ

3月10日以降にパッケージデザインがリニューアルされるというプレスリリースリリースがアップされていたので、チェックしてみました。

リニューアルしたパッケージは

新パッケージがこちら。

正直なところ、表面は何が変わったのかパッ見ではわかりませんでした。
(裏面は特徴をゴールドの枠で囲い高級感のあるデザインに。)

問題の表面ですが実際に以前のパッケージ(下図)と見比べてみました。それでやっと気が付くレベルです。

伝わりやすいようにメッセージはシンプルに

変わったのは「宝焼酎だからうまい!」の部分。リニューアル前には「厳選宝焼酎がうまさの秘訣」と書いてありました。

たしかに今のほうがずっとすっきりとして情報が入ってきます。

前のは書いてあるだけでメッセージが頭に入ってきづらい。「厳選」という言葉や「秘訣」という言葉が固くて頭の中でごちゃっとします。
また、語の順が倒置されているので認識しづらいというのもあると思います。例えば「うまさの秘訣は厳選宝焼酎」なら、まだスッと入ってくる気がします。

口に出してなじむコピーの方が自然と伝わってきやすいのです。

はるかにシンプルになりましたが「宝焼酎だからうまい!」の方がメッセージ性とブランドへの自信を感じます。

「厳選」や「秘訣」という言葉で説明的に飾らないほうが、逆に魅力的なんですね。

陳列棚で消費者がチューハイを選ぶのはほんの数秒。この一瞬でどれだけアピールできるかというのが大切です。

なるべく削ぎ落としたメッセージを印象付けるという、小さい部分ですがパッケージリニューアルの気概を感じます。檸檬堂のヒットもあり、売上が落ち込んだのかな?なんていうことも想像しちゃいました。

つけ込み塩レモンは「沖縄産」をアピール

これまでも「つけ込み塩レモン」では沖縄産の海水塩を使っていたのですが、商品名には入っていませんでした。

今回のリニューアルではその「沖縄産」を前面に出し、青ベースのパッケージの中に赤文字でかなり強調されています。具体性が高いとグッと美味しそうに思えるのかもしれません。沖縄産と聞くだけでなんとなく海が浮かんだり、こだわりのブランド感が伝わったりしますよね。

今までアピールしていなかったのがもったいなく感じます。実際塩の産地でそこまで変わるわけではないのかもしれませんが、この方がより魅力が際立ちます。

デザイン重視の「檸檬堂」塩レモンは、いまいち「塩のおいしさ」という部分ではアピールしきれないところがあります。こちらは喉がなるような塩の旨みを想像させるので、差別化が図れてすごく良い改称だったのではないかと思います。以前に飲んだことがありますが、名前が変わっただけでまたリピートしたくなりました。

商品の一番の強みが何か考えるのは大切ですね。

パッケージからみる熾烈なレモンサワーのシェア争い

私たちが普段購入している商品のパッケージって、同じように見えて少しずつリニューアルを重ねているんですよね。
今回の極上レモンサワーシリーズも、パッケージのリニューアルは、今回が初めてではないんです。

ロゴが水平→斜めにして動きを出す→今回のコピーの変化、と発売した3年前から毎年3月初旬にリニューアルをし続けています。

陳列棚での一瞬の勝負に勝つために、少しでも目を引くことは大切。

檸檬堂が成功した秘訣はパッケージがお酒っぽくないので遠目に見ても、檸檬堂が陳列されていることがすぐにわかるというところにもあると思います。氷結であれば缶の表面に凹凸の加工がしてあって爽快感をイメージ。

こうしたレモンサワーのパッケージの比較も、今後もっと記事にしていきたいと思います。